2026.09.30 COLUMN
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モニターライトは必要?照らす範囲と使い方から必要性を考える

木目のテーブルとパソコン

モニターの上に取り付けて使う「モニターライト」。

PCデスクでよく見かけるようになりましたが、「デスクライトがあれば必要ない?」「そもそも何のために使うライト?」と気になる方もいるのではないでしょうか。

モニターライトは、モニター前の手元を省スペースで照らしたいときに便利な照明です。必要性は、普段の作業範囲や机の使い方によって変わります。

モニター前の限られた範囲を照らしたい方や、机上スペースをできるだけ空けたい方には便利です。一方、紙資料やノートまで広げる方、机の左右まで光が必要な方には、デスクライトの方が合う場合があります。

本記事では、モニターライトの役割や照らせる範囲を整理し、実際にPCデスクへ設置して確認した内容も交えながら、どのような使い方に向いているのかを考えます。

モニターライトは何を照らすためのライト?

モニターライトは、モニター上部に取り付け、キーボードやマウス、手元の資料など、主にモニター手前の机上面を照らすライトです。

モニター上部に取り付けたモニターライト
モニターライトをディスプレイ上部に取り付けた状態

名前に「モニター」と付いていますが、光を当てる先はモニター画面ではなく、その手前にある作業スペースです。

製品によって照らし方は異なりますが、光を主に机側へ向け、モニター画面への映り込みを抑える「非対称配光」を採用した製品もあります。

まずは「どこに光が必要か」を確認する

机の上のパソコン・スマホ・ノート」

モニターライトを検討するときは、PC作業中にどの場所まで光が必要なのかを確認してみましょう。

キーボードやマウス周辺だけで作業が完結するのか、モニター横に紙資料を置くのか、ノートへの書き込みや読書もするのか。机の使い方によって、照らしたい範囲は変わります。

モニター前だけに光を足したい場合はモニターライトが候補になります。一方、机の左右まで使う場合や、作業に合わせて照らす位置を変えたい場合は、デスクライトも比較すると判断しやすくなります。

モニターライトを使うときは、周囲との明暗差にも注意

モニターライトは、モニター前の手元をピンポイントで照らせるのが特徴です。そのため、室内照明を暗めにしても、キーボードや机上など作業周りだけは明るくできます。

ただし、手元だけ明るくして、周囲を極端に暗くする使い方には注意が必要です。

手元だけ明るい環境と、部屋と手元を明るくした環境の比較図

情報機器を使う作業では、ディスプレイ画面、書類やキーボード面と、その周辺との明るさの差はなるべく小さくすることが望ましいとされています。

明るさに応じて瞳孔は大きさを調節しており、画面や手元と周囲との明るさの差が大きいと、目への負担も大きくなるためです。

参考: 情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン

そのため、モニターライトを使う場合も、シーリングライトなどで室内の明るさをある程度確保したうえで、足りない机上面の光を補う使い方を基本に考えます。

これはデスクライトの場合も同じです。

「モニターライトは狭い範囲を照らすからよくない」という意味ではありません。必要な場所を照らすタスクライトとして使いつつ、画面・手元・周囲の明るさのバランスも一緒に見ることがポイントです。

実際にモニターライトを使って感じたメリットと気になった点

今回、筆者が普段PC作業をしている机にモニターライトを取り付けて使用しました。

ここからは、モニターライト全般の性能ではなく、今回使用した製品と作業環境で確認した内容です。
使用機器:Quntis モニターライト L205-QU 40cm

モニターライトでキーボードとモニター手前の机上を照らしている様子
シーリングライトを点灯した室内でモニターライトを使用した状態

照らせる範囲がモニター前に集中していた

普段デスクライトを使っている感覚と比べると、光が届く範囲がモニター前に集中していると感じました。

PC作業中でも、横に紙資料を置いたり、メモを書いたりすることがあります。そのため、机の左右まで使う筆者の作業スタイルでは、「もう少し自由に光を動かしたい」と感じる場面がありました。

一方、作業範囲がモニター前に収まる方なら、照射範囲が限られていることが必ずしもデメリットになるとは限りません。

今回の環境では、キーボードの反射が気になった

もう一つ気になったのが、キーボードの見え方です。

モニターライトの光がキーボードのキー表面に反射している様子
モニターライト使用時
ジェントライト使用時のキーボードと紙の見え方
デスクライト使用時

モニターライトを点灯した時、キーの表面に光が当たり、座った位置から見ると白っぽく反射して見える部分があります。筆者はこの反射が気になりました。

ライトの配光や角度、キーボードの表面素材、ライトとの位置関係、使用者の目線によって見え方は変わります。

画面への映り込みだけでなく、普段目にするキーボードや机上面で反射が気にならないかも、確認しておきたいポイントです。

奥行き55cmのデスクでは、省スペース性を実感

反対に、実際に使って「これは便利」と感じたのが省スペース性でした。
筆者が使っているのは、リビングの窓側に設けられた作り付けのデスクです。奥行きは約55cmしかありません。

モニターライトはモニター上部に取り付けるため、デスクライトのように机上へ台座を置く必要がありません。その分、限られた作業スペースを広く使えます。

奥行きの狭いデスクや、机上をすっきり使いたい方にとって、省スペース性はモニターライトの分かりやすい利点です。

デスクライトと使い比べると、向いている使い方の違いが見えた

今回はデスクライトの使用例として、筆者が普段使っているデスクライトも同じPCデスクで使用しました。

ここで行っているのは、照度や性能の優劣を調べる比較試験ではありません。
光源をどこに置けるか、机のどこへ光を届けられるかという使い方の違いを確認しています。

ジェントライトをモニター後方に設置してPCデスクを照らしている様子
デスクライトをモニターのすぐ上からやや後方に配置した状態

デスクライトは、光源そのものの位置を変えられる

筆者は普段、デスクライトの光源をモニターのすぐ上から、やや後方に配置しています。

モニターのすぐ上からやや後方に配置したジェントライト
筆者が普段PC作業で使っているデスクライト(ジェントライト)の設置位置

この位置にしている理由の一つが、モニター周辺の明るさです。筆者はノートパソコンに外部モニターを接続し、デュアルディスプレイで作業しています。

夜、天井照明だけで作業すると、外部モニターの画面だけが周囲より明るく浮いて見え、まぶしさが気になることがありました。

そこでデスクライトをモニターのすぐ上からやや後方へ置くと、手元だけでなくモニターの後方や周辺にも光が届きます。モニター周辺にも光が広がることで、画面だけが明るく浮いて見えにくくなり、まぶしさも気になりにくくなったと感じています。

また、この位置では画面への目立った照り返しを避けながら、キーボードや机上面にも光を届けることができています。

すべての机でこの配置が適しているわけではありませんが、光源の位置そのものを作業環境に合わせて動かせることは、一般的なアーム式デスクライトの特徴です。

紙やノートまで使う人は、照らす場所を変えられる方が便利なことも

PC作業といっても、画面だけを見ているとは限りません。

資料を横へ置く。
メモを書く。
本を開く。

こうした使い方をする場合は、作業場所に合わせて光の位置を変えられるデスクライトが合うことがあります。一方、モニター前だけで作業する方なら、その自由度を必要としない場合もあります。

どちらが優れているかではなく、机のどこへ光が必要なのかが選び分けのポイントです。

では、モニターライトが必要なのはどんな人?

今回実際に使った結果も踏まえると、モニターライトの必要性は、今のデスクでどこを照らしたいかによって変わります。

モニターライトが向いている人モニターライト以外も検討したい人
PC画面上での作業がほぼ中心紙資料やノートを広く使う
キーボードやマウス周辺を主に照らしたい机の左右まで広く照らしたい
デスクの奥行きが狭い作業ごとに光の位置を変えたい
机上にライトの台座を置きたくないすでに使いやすいデスクライトがある
デスク周りをすっきりさせたい部屋の照明だけで必要な明るさを確保できている
モニター上部へ問題なく取り付けられるモニター上に機器を付けたくない

特に、照らしたい範囲がモニター前に収まる人にとっては、モニターライトは合理的な選択肢です。

一方で、紙資料やノートも広げて使う方、机の左右まで光が必要な方は、デスクライトも比較した方がよいでしょう。

目の疲れ対策を目的にモニターライトを検討している方は、まず現在の光環境を確認してみてください。 手元が暗いのか、画面だけが明るいのか、部屋全体が暗すぎるのかによって、見直すポイントは変わります。

便利そうだから付けるのではなく、今のデスクでどこが暗いのかを先に確認すると、必要性を判断しやすくなります。

広い範囲も照らしたいなら、デスクライトも比較してみる

照明士がお勧めする、光の質を重視したデスクライト。
左から「自然光デスクライト・ワイド」「自然光デスクライト・スタンダード」「ジェントライト」

モニターライトを検討した結果、

「紙資料まで照らしたい」
「光源の位置を自分で決めたい」
「モニター横まで机を使う」
「夜、画面と周囲の明暗差が気になる」
という方は、デスクライトも比較してみてください。

夜のPC作業で目の疲れを感じる場合も、モニターライトかデスクライトかだけで判断せず、画面の明るさや室内照明、周囲との明暗差もあわせて確認することが大切です。

今回実際に使用した「ジェントライト」は、アームを動かして光源の位置を調整でき、ベース式とクランプ式の両方で設置できます。筆者もPC作業時には、モニター後方へ光源を配置して使っています。

ジェントライトを見る
横長の机や複数モニターなど、より広い作業面を照らしたい方は「自然光デスクライト ウィング」も候補にしてみてください。セード幅は約1,198mmで、横長デスクや複数モニターを想定したクランプ式のデスクライトです。

自然光デスクライト ウィングを見る

どのライトを選ぶ場合も、「PC用だから」という理由だけで決めるのではなく、机のどこまで照らしたいか、どの位置に光源を置きたいかを確認して選んでみてください。

まとめ|モニターライトの必要性は、照らしたい範囲で変わる

まとめイメージ

モニターライトは、PCを使う人すべてに必要な照明ではありません。

モニターライトは、モニター上部から主にキーボードやモニター手前の机上面を照らすのが得意なライトです。
デスクライトは、光源の位置や角度を変えながら、紙資料やノートを含む必要な机上面へ光を届けられます。

そのため、「PCを使うからモニターライト」と決めるのではなく、普段の作業で机のどこまで使い、どこへ光が必要なのかを考えることが大切です。

今回実際に使ったモニターライトでは、照射範囲やキーボードへの反射が筆者には気になりました。一方で、奥行きの狭いデスクでは、照明が机上スペースを使わない便利さも実感しました。

モニターライトにもデスクライトにも、それぞれ向いている使い方があります。

そして、どちらを使う場合も、ライトだけを見るのではなく、画面・手元・部屋全体の明るさをひとつの環境として整えることも忘れないようにしたいところです。

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