2025.12.16 COLUMN
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学習用デスクライト|受験勉強で目が疲れない!目に優しいおすすめと選び方

勉強する子供

長時間の勉強や読書で目が疲れにくい環境をつくるには、目に優しい学習環境を整えることが大切です。
部屋の照明だけだと手元が暗くなりやすく、知らないうちに目を凝らして負担をかけてしまうこともあります。

この記事では、受験勉強を頑張る学生さんや、お子さんの学習環境を整えたい保護者の方に向けて、学習用デスクライトの必要性から、目が疲れやすくなる原因、そして目に優しい製品を選ぶための具体的なポイントまでわかりやすく解説します。
正しい選び方と使い方を押さえて、集中しやすい快適な学習環境づくりに役立ててください。

そもそも学習にデスクライトはなぜ必要?部屋の照明だけでは不十分な理由

部屋全体を照らす天井照明があるから十分――そう思っている方も多いかもしれません。
ただ、シーリングライトなどの照明だけだと、机に向かったときに自分の頭や体で光が遮られて影ができ、手元が思ったより暗くなってしまうことがあります。

手元が暗い状態では、文字を読み取ろうとして無意識に目を凝らしやすく、目の疲れにつながることもあります。
また、見えにくさを補おうとして姿勢が崩れてしまうケースも少なくありません。

学習用デスクライトは、机の上の教科書やノートなどを手元からしっかり照らし、文字を見やすくするためのものです。
学習机で目に優しい環境を整えるには、部屋の照明だけに頼らず、手元の光を整えることがポイントになります。
適切な明るさを確保できると、目の負担を抑えやすくなり、集中しやすい状態を保つ助けにもなるでしょう。

勉強中に目が疲れるのはなぜ?デスクライトが原因の4つの要素

勉強中に目が疲れるイメージ

せっかくデスクライトを使っていても、製品の選び方や性能によってはかえって目の疲れを引き起こすことがあります。
目が疲れる主な原因には、「グレア」と呼ばれるまぶしさや、手元にできる「多重影」、目には見えない光の「ちらつき」、そして学習に適さない「光の色や明るさ」の4つの要素が挙げられます。

これらの問題を解決できる性能を備えたデスクライトを選ぶことが、快適な学習環境への第一歩です。
ここでは、それぞれのおすすめできない理由と対策を解説します。

原因1:光が直接目に入るまぶしさ(グレア)

グレアとは、光源が直接目に入ったり、机や紙からの強い反射光によって感じたりする不快なまぶしさのことです。
これが頻繁に起こると、目の痛みや疲労感につながります。

学習や読書に適した明るさの目安として、JIS(日本産業規格)では500ルクス以上を推奨していますが、単に明るいだけではグレアの原因になり得ます。
目に優しいデスクライトは、光源が直接見えないようにシェードが深く設計されていたり、光を和らげる拡散カバーがついていたりと、まぶしさを抑える工夫がされています。
手元はしっかり明るくしながらも、不快なまぶしさを感じさせない設計が重要です。

原因2:手元にできる複数の影(多重影)

LEDデスクライトの中には、複数のLEDチップを光源として使用している製品があります。
このようなライトでは、ペンを持つ手や定規などの下に、影がいくつも重なって見える「多重影」が発生することがあります。
多重影があると、ノートの文字や図形がぶれて見えたり、輪郭がぼやけたりするため、非常に見づらく感じます。

この状態が続くと、目はピントを合わせようと余計な負担を強いられ、疲れやストレスの原因となります。
多重影を防ぐためには、LEDの光を一度拡散板に当ててから照らす「面発光」方式を採用したデスクライトを選ぶのが効果的です。

原因3:人の目では感知しにくい光のちらつき(フリッカー)

フリッカーとは、照明器具が人の目では感知できない速さで点滅を繰り返す現象です。
特に安価なLEDライトに見られることがあり、本人は気づかなくても、脳や目の筋肉は無意識にこのちらつきを捉えて緊張状態になります。
これが長時間続くと、眼精疲労や頭痛、集中力の低下を引き起こす可能性があります。

最近では、リビング学習で部屋の照明とデスクライトを併用する機会も増えていますが、ちらつきのあるライトは目の負担を増大させます。
「フリッカーフリー」「ちらつき対策済み」などと明記されている製品を選ぶことで、この問題を回避できます。

学習用デスクライトのフリッカー(ちらつき)比較のイメージ
※画像は当社取扱製品『ジェントライト』を用いた比較例です。
ちらつき(フリッカー)の出方は製品により異なります。

原因4:学習に適していない光の色や明るさ

光の色(色温度)や明るさ(照度)が学習内容や時間帯に合っていないと、目の疲れや集中力の低下につながることがあります。
たとえば、集中しやすいとされる青白い光(昼光色)も、明るすぎたり長時間浴び続けたりすると、まぶしさで疲れを感じる場合があります。
反対に、リラックスしやすいオレンジがかった光(電球色)は、細かい文字を読む場面では見えにくく感じることもあります。

そのため、勉強内容や時間帯、部屋の明るさに合わせて光の色や明るさを調整できる機能は便利です。
ただし、必ずしも「細かく調整できる=最適」とは限りません。
毎回の調整が手間になったり、設定を誤って“合っていない光”のまま使い続けてしまうケースもあります。

そこで、選択肢として知っておきたいのが、点灯するだけで学習に合った見え方を目指した蛍光管(フルスペクトル)タイプのデスクライトです。
低学年の子どものように「適切な明かりを自分で選ぶのが難しい」場合や、受験生のように「勉強に集中していてライト調整まで気が回らない」場合でも、スイッチひとつで使いやすいのが特長です。

【決定版】勉強で目が疲れない学習用デスクライトの選び方7つのポイント

目の疲れを抑え、学習に集中しやすい環境を整えるには、デスクライト選びも意外と大切なポイントです。
ただ、製品の種類が多いので、どれが自分に合うのか迷ってしまうこともあるかもしれません。

そこでここでは、光の質や明るさの目安、調整機能、色の再現性(演色性)、設置のコツなど、学習用デスクライトを選ぶ際に押さえておきたい7つのポイントを解説します。
これらを目安にしながら選べば、学習スタイルに合った“目に優しい一台”を見つけやすくなるはずです。

ポイント1:LEDだけが正解じゃない。勉強は“目がラクな光の質”で選ぶ

学習用デスクライトを選ぶ際、省エネや長寿命といった理由でLEDが主流ですが、最も優先すべきは「目が楽に感じる光の質」です。
その観点から、太陽光に近い波長を持つサンスペクトル(フルスペクトル)ランプも有力な選択肢となります。
このタイプの光は、紙面や色の見え方が自然に感じやすく、演色性(色の再現性)が高いため、細かい文字や色分けされた図表も識別しやすいという特徴があります。

また、ちらつきに配慮した設計や、広い面発光で机上の明るさのムラや影を抑えやすい点も学習に適しています。
もちろん、高演色でちらつき対策が施された高品質なLEDも十分選択肢になりますが、見え方の自然さを最優先するなら検討の価値があります。

ポイント2:広い範囲を均一に照らす「JIS規格AA形相当」を選ぶ

デスクライトの明るさの性能を示す指標として、JIS(日本産業規格)の照度区分があります。
この規格には「A形」と「AA形」があり、学習用にはより性能の高い「AA形相当」の製品が推奨されます。
AA形は、光源の中心から半径50cmの円周上で300ルクス以上、半径30cmで500ルクス以上の明るさが得られることを示します。

これは、教科書とノートを机に広げても、全体を均一に十分な明るさで照らせる性能です。
明るさにムラがあると、視線を動かすたびに目のピント調節に負担がかかるため、広い範囲を均一に照らすことができるAA形相当のライトを選ぶことが大切です。

ポイント3:デスクの広さや使い方に合った設置方法を選ぶ

デスクライトの設置方法には、主に「スタンドタイプ」と「クランプタイプ」があります。
スタンドタイプは台座があり、机の上に置くだけで使える手軽さが魅力で、自由に移動できるのが利点です。
ただし、机の上に一定のスペースが必要になります。

一方、クランプタイプは、机の天板を挟んでネジで固定するため、設置スペースを取らず、デスク上を広く使えるのが特徴です。
安定性が高く、地震などで倒れる心配も少ないです。
デスクの広さや、パソコンモニターなどの周辺機器の配置、ライトを移動させたいかどうかといった、自分の学習環境や使い方に合わせて、最適な設置方法の製品を選びましょう。

ポイント4:色の再現度が高い「演色性Ra85以上」を目安にする

演色性比較

演色性とは、その照明で照らした時に、物の色がどれだけ自然光(太陽光)の下で見た色に近いかを数値で表したものです。
演色評価数(Ra)という単位で示され、100に近いほど色の再現性が高いことを意味します。
学習用のデスクライトでは、この数値が「Ra85以上」であることが一つの目安となります。

演色性が低いと、教科書の写真や図、マーカーの色などが実際とは違って見えてしまい、正しい色を認識できません。
特に、図工や美術、理科の観察など、正確な色が重要となる学習においては、より演色性の高いRa90以上のライトを選ぶと、ストレスなく学習に取り組めます。

ただし、Raの数値だけで目に優しいと判断するのは危険です。
詳しくは下記をチェック!

ポイント5:照らしたい場所を自由に動かせるアームかしっかり確認

デスクライトのアームの可動性は、使いやすさと目の疲れにくさに直結する重要なポイントです。
アームの関節が多かったり、可動域が広かったりする製品ほど、光源の高さや角度、位置を細かく調整できます。
これにより、利き手に合わせて手元に影ができない最適な位置にセットしたり、光源が直接目に入らないように調整したりすることが容易になります。

また、座高や姿勢の変化、教科書を広げる範囲に合わせて照らしたい場所を的確に照らすことが可能です。
購入前には、アームがスムーズに動き、軽い力で位置にピタッと止められるかどうかも確認すると、日々の使用でのストレスが少なくなります。

ポイント6:明るさを手元で調整できる「調光機能」付きが便利

調光機能とは、LEDデスクライトの明るさを段階的に切り替えたり、無段階で調整したりできる機能です。
周囲の明るさや学習内容、時間帯によって「目にとってちょうどよい明るさ」は変わります。
たとえば、日中の明るい部屋で補助的に使う場合と、夜に集中して勉強する場合では、必要な光の強さが異なります。

調光機能があれば、その時々に合った明るさに設定しやすくなるため、まぶしすぎて疲れたり、暗すぎて目を凝らしたりするのを防ぎやすく、目の負担軽減につながります。
細かい作業をするときは明るめに、休憩時は少し落とすなど、状況に応じて使い分けできる点もメリットです。

ただし、低学年の子どもなど、適切な明るさを自分で判断しにくい場合は、親御さんがこまめに調整してあげる必要があります。

ポイント7:勉強内容に合わせて光の色を変えられる「調色機能」で集中力アップ

調色機能とは、LEDデスクライトの光の色合いを、青みがかった白(昼光色)からオレンジがかった暖色(電球色)まで調整できる機能です。
光の色は気分や作業のしやすさに影響するとされており、学習内容や時間帯に合わせて使い分けると効果的です。

たとえば、計算や暗記など「集中して頭を使いたい」場面では、すっきりとした青白い昼光色が合うことがあります。
一方、読書や休憩などリラックスしたい場面では、やわらかな電球色のほうが落ち着いて取り組みやすいでしょう。

このように、学習内容や時間帯に合わせて光の色を切り替えることで、学習にメリハリがつき、集中力の維持や学習効率の向上につながります。
また、就寝前の学習では暖色系の光にすることで、睡眠への影響を抑える効果も期待できます。

目に優しい効果を最大化!デスクライトの正しい使い方3つのコツ

窓辺の机に置かれたデスクライト

どんなに高性能で目に優しいデスクライトを選んでも、その使い方が間違っていると効果は半減してしまいます。
目の負担を最小限に抑え、快適な学習環境を維持するためには、いくつかの簡単なコツを実践することが大切です。

ここでは、デスクライトの効果を最大限に引き出すための、設置場所や周囲の明るさに関する3つの基本的な使い方を紹介します。
これらのポイントを意識するだけで、目の疲れ方は大きく変わってきます。

コツ1:部屋全体の照明も必ず点灯させる

デスクライトを使う際は、必ず部屋全体の照明(シーリングライトなど)も一緒に点灯させましょう。
手元だけが明るく、周囲が暗い状態では、机の上とそれ以外の場所とで明るさの差が激しくなります。
このような環境では、視線を動かすたびに瞳孔が明るさに対応しようと拡大・縮小を繰り返すため、目に大きな負担がかかり、疲れやすくなる原因となります。

部屋全体をある程度明るくした上で、デスクライトで手元の明るさを補うことで、明るさの差が緩やかになり、目の疲労を効果的に防ぐことが可能です。
目に優しい環境作りの基本として、常に意識しましょう。

コツ2:利き手の反対側から光が当たるように設置する

文字を書くときに自分の手で影ができてしまうと、手元が見えにくくなり、ストレスや目の疲れの原因になります。
この「手影」を防ぐための基本的な設置ルールは、利き手の反対側にデスクライトを置くことです。
右利きの人はデスクの左奥に、左利きの人は右奥に設置するのが理想的です。

こうすることで、ペンや鉛筆を持つ手で影ができにくくなり、ノートの上を明るく保ちやすくなります。
この簡単な工夫だけでも文字が見やすくなり、無意識にかかっていた目の負担を減らしやすくなるため、ぜひ試してみてください。

コツ3:光源が直接視界に入らない高さに調整する

デスクライトのLEDチップなどの光源が直接目に入ると、強いまぶしさ(グレア)を感じやすく、眼精疲労の原因になるだけでなく、集中力の低下につながることがあります。
これを防ぐには、デスクライトのアームやヘッドを調整し、座った状態で顔を上げたときに光源が視界に入らない高さ・角度に設定することが大切です。

理想は、シェード(傘)が光源をしっかり覆い、光が手元の作業スペースを中心に当たる状態です。
特に背の低い子どもが使う場合は、大人の目線で設置したままだと、シェードが高い位置になって光源が見えやすく、子どもにとってまぶしく感じることがあります。

座った姿勢で実際に視界に入らないかを確認しながら、成長に合わせて高さや角度を調整してあげると安心です。
アームの可動域が広いライトを選ぶと、こうした微調整がしやすくなります。

まとめ

まとめイメージ

学習中の目の疲れを和らげるには、目に優しいデスクライトを選び、使い方もあわせて整えることが大切です。
目が疲れる原因になりやすいグレア(まぶしさ)や多重影、フリッカー(ちらつき)、光の色・明るさのミスマッチを避けるためにも、製品選びでは「光の質」に注目してみましょう。
目安としては、JIS規格AA形相当の明るさ、調光・調色機能の有無、演色性Ra85以上などを基準にすると選びやすくなります。

また、光源はLEDが主流ですが、従来の蛍光管タイプも今なお有力な選択肢のひとつです。
太陽光に近い波長を目指したサンスペクトル(フルスペクトル)ランプのように、「点灯するだけで学習に適した見え方」を得やすいタイプは、調整が難しい低学年の子どもや、勉強に集中したい受験生にも向いています。

さらに、利き手の反対側に設置する、部屋の照明と併用する、光源が目に入らないよう高さや角度を調整する――といった使い方を意識すると、デスクライトの良さをより引き出しやすくなります。
ぜひ今回のポイントを参考に、集中しやすい快適な学習環境づくりにつなげてください。