2026.01.07 COLUMN
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蛍光灯はいつまで?LEDに替えたら「目が疲れる」理由と、後悔しない照明の選び方

家庭の蛍光灯の照明器具

ここ数年で、家やオフィスの照明はLEDが当たり前になってきました。
特にこの2〜3年は「蛍光灯って、いつまで使えるの?」「そろそろ交換した方がいいのかな」と、切り替えを意識する場面が増えています。

ただ実際にLEDに替えてみると、明るいはずなのに眩しい、前より目が疲れる、手元が見づらいと感じることも。
省エネや便利さだけで決めると、デスク作業では思わぬ“違和感”が出てしまう場合があります。

この記事では「蛍光灯 いつまで?」の答えをまず整理したうえで、LED交換で後悔しやすいポイントと、デスクまわりで失敗しない照明の選び方を分かりやすくまとめます。

この記事の目次

“いつまで?”で焦らないために|買える期限と、まだ使える期間

直管蛍光灯 一灯型

蛍光灯が製造中止と聞くと、すぐにでも交換しないと間に合わないように感じるかもしれません。
でも、焦る必要はありません。ポイントは次の2つです。

買える期限:一般照明用の蛍光ランプは、国際的な水銀規制の流れで製造・輸出入が段階的に廃止(原則として終了)されます。
国の案内でも「2027年末までに終了」とされています。
※出典:経済産業省などの公表資料(一般照明用蛍光ランプの規制スケジュール)

使える期間:規制後も、すでにお手元にあるランプの継続使用や、廃止日までに製造された在庫の販売・購入、使用は“ただちに禁止”ではありません

つまり、「期限まで残りが気になるから急いで交換」→「合わない光で目がつらい」という流れが、いちばん損しやすいパターンです。

いつまで?種類別 生産終了の目安

2027年末までに製造と輸出入が禁止されるのは、主に家庭やオフィスで広く使用されている「一般照明用」の蛍光灯です。
具体的には、直管蛍光ランプや、電球形蛍光灯とも呼ばれるコンパクト蛍光ランプなどが対象となります。

ただし、すべての蛍光灯が一度になくなるわけではなく、殺菌灯やバックライト用といった特殊な用途の製品は、現時点では規制の対象外となる場合があります。
当社が販売しているデスクライト「ジェントライト」に採用しているフルスペクトルランプは規制対象外となり、2027年以降も製造・販売を継続します。

一方、一般照明用蛍光灯については、国内主要メーカーで生産を終了している影響で、市場から交換用のランプは年々減少しています。

蛍光灯製造禁止イメージ図

※規制対象は用途・区分により異なります(上図はイメージです)

手元の蛍光灯は、急に使用禁止になるわけではなく「まだ使える」ケースが多い

2027年末の規制は、あくまで製造と輸出入を禁止するものであり、現在使用している蛍光灯や照明器具の使用自体を禁止するものではありません
そのため、自宅や職場の蛍光灯がまだ点灯する状態であれば、法律上ただちに交換を強制されることはなく、ランプの寿命が尽きるまで使い続けても問題ありません。

しかし、将来的に交換用のランプを手に入れようとした際に、在庫が見つからなかったり、価格が高騰していたりする可能性は十分に考えられます。
また、照明器具自体の寿命も8~10年が目安とされているため、器具の劣化も考慮し、計画的にLEDへ移行することが望ましいです。

「LEDに替えたら目が疲れた」…それ、照明器具の“光の質”が原因かも

疲れ目の男性

省エネや長寿命を期待して蛍光灯からLEDへ交換したにもかかわらず、かえって目が疲れる、あるいは頭痛がすると感じることがあります。
その不快感の原因は、単なる明るさの数値ではなく、LED照明特有の「光の質」にあるかもしれません。

具体的には、光源の直接的な眩しさである「グレア」や、影がいくつもできてしまう「多重影」、目に見えない高速のちらつきである「フリッカー」などが、無意識のうちに目へ負担をかけている可能性があります。

同じ明るさでも、眩しさ(グレア)で疲れ方が変わる

デスク作業中に同じ明るさの照明を使っていても、発光面が小さく鋭いLED照明は、直接光が目に入りやすく「眩しい」と感じやすい傾向があります。
特に、視界に入りやすい位置にある光源は、作業中の目の疲れに大きく影響する場合があります。

LEDに交換する際は、発光面が乳白色のカバーで覆われた製品や、光が均一に広がる面発光タイプの照明を選ぶことで、グレアによる目の負担を軽減できるでしょう。

影が二重になる“多重影”で、手元が読みにくくなる

多重影は、主に複数のLEDチップを光源として使用している照明で発生しやすい現象です。
デスクで文字を読んだり細かい作業をしたりする際に、この多重影があると物の輪郭がぼやけて見え、脳がピントを合わせようとすることで目に大きな負担がかかります

蛍光灯のような線状の光源や、優れた拡散板を持つ「面発光」タイプのLED照明であれば、影が柔らかくなり多重影は発生しにくいため、手元の作業環境が改善されます。

ちらつき(フリッカー)に敏感な人もいる

照明のちらつきはフリッカーと呼ばれ、人間の目には知覚できないほどの速さで点滅を繰り返す現象です。
多くのLED照明は、内部の電源回路によってこの点滅を制御していますが、製品の品質によってはフリッカーが発生することがあります。
通常はこのちらつきを意識することはありませんが、人によってはこの高速な点滅を敏感に感じ取り、目の疲れや頭痛、ストレスの原因となる場合があります

特に安価な製品では対策が不十分なこともあるため、スマートフォンカメラを照明にかざして縞模様が映らないか確認したり、「フリッカーフリー」と記載された製品を選んだりする方法があります(※スマホでの確認は機種や設定で見え方が変わるため、あくまで目安です)。

LED交換で失敗が起きやすい3パターン

照明の交換作業イメージ

蛍光灯からLEDへの交換は、単にランプを付け替えるだけで済むとは限りません。
特に10年以上使用しているような古い照明器具の場合、予期せぬトラブルや不快感につながる失敗が起きやすくなります。

代表的なパターンとして、直管蛍光灯に内蔵されている「安定器」との相性問題、ランプだけ交換したことによる光の広がり方の変化、そして部屋全体の照明と手元の作業で求められる光の質の違いを見落とすケースが挙げられます。

これらの点を事前に理解しておくことが重要です。

直管タイプのLED交換は「安定器」が絡む

オフィスやキッチンでよく使われる直管蛍光灯の器具には、電流を安定させるための「安定器」という部品が内蔵されていることが多いです。
直管形LEDランプには、この安定器をそのまま利用できる「工事不要タイプ」と、安定器を取り外す「バイパス工事」が必要なタイプがあります。

工事不要タイプは手軽ですが、10年近く経過した安定器は劣化している可能性が高く、不点灯やちらつき、発熱、最悪の場合は発火に至る危険性もゼロではありません。
安全性を長期的に確保するためには、電気工事士に依頼して安定器を撤去するバイパス工事を実施し、LED専用の配線に切り替える方法が最も確実です。

器具ごと交換せず、ランプだけ交換して“配光”が変わった

蛍光灯用の照明器具は、ランプから360度全方向に放たれる光を反射板で効率よく拡散させる前提で設計されています。
一方で、多くのLEDランプは光が下方向に集中する指向性の強い製品です。

そのため、ランプだけをLEDに交換すると、天井面が暗くなったり、部屋の隅まで光が届かなくなったりと、光の広がり方(配光)が大きく変わってしまうことがあります

安定器の問題だけでなく、照明器具全体として意図された光の設計が崩れることで、思ったような明るさが得られないという失敗につながるため、器具ごとの交換が推奨されます。

天井照明はOKでも、デスク作業の照明は別問題

部屋全体を照らす天井照明をLEDに交換して問題がなくても、デスクでの読み書きやパソコン作業で目の疲れを感じるケースは少なくありません。
これは、空間全体の明るさを確保する照明と、手元を集中して照らすタスク照明とでは、求められる光の性能が異なるためです。
デスクワークでは、グレア(眩しさ)や多重影、フリッカーといった要素が目の疲労に直接結びつきやすくなります。

天井照明の光がパソコンのモニターに映り込んだり、手元に不快な影を作ったりすることもあるため、部屋の照明とは別に、作業に適した質の高いデスクライトを導入することが目の健康を守る上で大切です

蛍光灯が減る背景|水銀規制と捨てる時の注意点

不燃ごみの回収イメージ

蛍光灯の「いつまで?」を考えるとき、背景として知っておきたいのが水銀規制です。
また、蛍光灯には微量の水銀が含まれるため、処分するときは自治体ルールに沿った廃棄が必要になります。
ここでは「なぜ規制されるのか」と「捨てるときの注意点」を、必要な範囲で簡単に整理します。

蛍光灯が製造中止の背景に「水銀」規制がある

蛍光灯の製造・輸出入が段階的に禁止される直接的な理由は、「水銀に関する水俣条約」という国際条約です。
この条約は、水銀の人為的な採掘から貿易、使用、排出、廃棄に至るまでを包括的に規制し、人の健康と環境を水銀汚染から守ることを目的としています。

蛍光灯は発光原理に水銀蒸気を利用するため、製品内部に微量の水銀を含んでおり、この水銀使用製品に該当することから規制対象となりました。
特に古いタイプの蛍光灯は、現在の製品よりも水銀含有量が多い可能性があり、環境保護の観点からもLEDへの移行が推奨されています。

だからこそ、廃棄は自治体ルールに沿って安全に

蛍光灯の分別区分は自治体によって異なります。
一般ごみとして出すのではなく、自治体ルールに沿って廃棄してください。

廃棄する際は、蛍光灯が割れないように購入時の箱に入れるか、新聞紙などで包むといった、自治体の指示に従って正しく処理しましょう。

チェックリスト|LEDでも“目がラク”に近づける7項目

勉強中の手元

LED照明に交換した後の目の疲れを防ぐためには、製品のスペックを正しく理解し、自分の用途に合ったものを選ぶことが大切です。
ここでは、快適な光環境を整えるためにチェックすべき7つの項目を紹介します。

眩しさや影の出方といった「光の質」から、明るさ、光の色、色の見え方まで、これらのポイントを押さえることで、LED照明選びの失敗を減らし、目に優しい照明環境を実現できます。

眩しさ(グレア)を減らす:発光面・シェード・角度

LEDは“明るいのに眩しい”が起きやすいので、まずは発光面が直視に入らないことが最優先です。
乳白カバー付き/面発光を選び、デスクライトは角度調整できるものが安心。
光は「目」ではなく「手元」に落とすイメージで配置します。

・LED素子が見えるものは避ける
・視界の端にも光源を入れない
・必要なら調光で下げる

多重影を減らす:面で照らす/照射範囲

影が二重に出ると、文字や輪郭が読みづらくなり目が疲れます。
対策はシンプルで、面で均一に照らすタイプを選ぶこと。
さらに照射範囲が広いほど、影が強く出にくくなります。

・面発光(拡散板が強い)を優先
・手元“だけ”狭く照らすタイプは注意

照度:明るいのに暗く感じる原因を切り分け

「明るいのに作業しづらい」は、照度不足よりも眩しさで目が縮むパターンがよくあります
まずは眩しさ(グレア)を下げる→必要な明るさを足すの順が失敗しにくいです。
部屋と手元の明るさの差が大きいと疲れやすいので、全体と手元のバランスも見ます。

・眩しければ“足す”前に“整える”
・手元だけ明るすぎないよう注意

色温度:作業内容で“合う白さ”が違う

色温度は“白さ”の違い。
白いほどシャキッと、暖かいほど落ち着く傾向があります。
作業中心なら昼白色が扱いやすく、夜は暖色寄りのほうがラクに感じる人が多いです。

演色性:文字・肌・色味の見え方

演色性(Ra)は、色の“自然さ”。
低いと、肌や紙の色が不自然に見えることがあります。
普段使いはRa80以上を目安に、色が大事な作業(メイク、デザイン等)はRa90以上が安心
スペック表にRa表記があるかを確認します。

配置:利き手側・モニター位置との関係

設置の位置で体感は大きく変わります。
文字を書くなら、利き手と反対側から当てるのが基本(手の影を避ける)。
PC作業は画面への映り込みを避ける位置が最優先で、光源が視界に入らない高さ・角度に調整します。

・右利き:左前/左利き:右前
・モニターに映るなら位置を変える

目が疲れやすい方は、Ra95+調光・調色5段階・多重影・フリッカー対策済の【自然光デスクライトシリーズ】もおすすめ

購入前に確認:仕様表(lm/K/Ra)と配光の見方

消費電力(W)に目が行きがちですが、見え方を左右する lm(明るさ)/K(白さ)/Ra(色の自然さ) の3点も確認しましょう。
これらはメーカーの仕様表で確認できます(例:パナソニックなどのメーカーサイトや、販売ページの仕様欄)。

加えて、配光(広がり方) と、可能なら フリッカー(ちらつき)対策 の記載もチェックしておくと安心です。
また、直管タイプのLEDは器具との相性が出やすいため、対応条件 や 工事の要否 を必ず確認してください。

・lm/K/Ra は最低限チェック
・直管タイプは「工事不要」でも 対応条件を確認

それでもLEDが合わない人へ|“光の質優先”という選択肢

窓辺の机に置かれたデスクライト
太陽光に近い波長を再現 フルスペクトルランプを採用したデスクライト【ジェントライト】

推奨されるLED照明を試したり、設置方法を工夫したりしても、どうしても光が合わずに目が疲れてしまうという方もいます。
目の感度には個人差があるため、無理にLED照明への交換を慌てる必要はありません

「LEDに替えたら眩しい」「どうしても目がつらい」——
そんな方に知ってほしいのが、ジェントライトです。

ジェントライトは、デスク作業の快適性を重視し、光の質にこだわった設計のデスクライトです。
そして重要な点として、当社取扱いのジェントライト用フルスペクトルランプは特殊用途の蛍光灯に分類されるため、今回の生産終了の対象外です。
今後も継続して製造・販売して参ります。

「蛍光灯がなくなるから…」と焦って合わない照明に替える前に、目にとって優しい光を検討してみませんか。

参考:LEDの光が合わない場合の選択肢として、 ジェントライトの詳細(仕様・特徴) もまとめています。

蛍光灯の今後に関するよくある質問

FAQイメージ

これまで蛍光灯の製造中止の背景からLED照明の選び方まで解説してきましたが、最後に、特に多くの方が疑問に思う点について、Q&A形式で簡潔にまとめます。

「結局いつまで買えるのか」「LEDの眩しさはどうすればよいか」「古い器具やランプの処分方法」など、具体的な行動を起こす前の最終確認としてお役立てください。

蛍光灯はいつまで買える?

2027年末で製造・輸出入が原則として終了しますが、店舗の在庫がある限り購入は可能です。
各メーカーの製造中止時期や在庫については、メーカーサイトや販売店で確認することができます。

LEDに交換に交換したら眩しいのは不良?設定?

不良ではなく、LEDの光が直線的に進む特性や、照明器具との相性が原因の場合がほとんどです。
光を和らげるカバー付きの製品を選んだり、光源の角度を調整したりすることで改善できます。
調光機能付きの器具であれば、明るさを少し下げるのも有効な対策です。

「眩しさを抑える配置」「映り込みを減らす考え方」についてて整理したい方は、 こちら(自然光デスクライト ワイドの解説) もあわせてご覧ください。

古い照明器具は交換した方がいい?

設置から10年以上経過した古い照明器具は、安全のため器具ごとの交換が推奨されます。

内部の安定器が劣化していると、電力効率の低下や異音だけでなく、発熱による火災の危険性もあるためです。
古い器具の廃棄は、自治体のルールに従って適切に行いましょう。

廃棄はどうする?割れたら?

自治体のルールに従い、「有害ごみ」や「危険ごみ」として分別して廃棄してください。
内部に水銀を含んでいるため、割らないよう購入時のケースなどに入れて出すのが安全です。

まとめ|慌てて替えずに、目にやさしい光を選ぼう

「蛍光灯は製造中止」と見聞きすると、なんとなく急いで交換しなきゃ…と焦りがちです。
でも実は、「いつまで買えるのか(製造・輸出入の期限)」と「手元のランプがまだ使えるのか(継続使用できるか)」は別の話です。
まずここを切り分けて考えてみましょう。

そして、いざLEDに替えてみたら「前より眩しい」「目が疲れる気がする」と感じる方もいます。
これはこれは“明るさ”の問題というより、光の当たり方や影の出方が変わって、目がストレスを感じているケースがほとんどです。
学習・仕事・細かな作業などでは特に、照明の差が体感に出やすいところ。

だからこそ、期限に追われて「とりあえず買い替え」する前に、まずはライトの位置や角度、机の反射などを少しだけ見直してみてください。
これだけでも眩しさや影の出方が変わって、目がラクになることがあります。
それでも「やっぱり合わないな」と感じるなら、そのときは光の質にこだわったデスクライト(ジェントライトなど)を検討してみてください。